胃がしくしく痛む、胃がもたれる、胃がはる、食欲がない、吐き気がする…。胃の調子が悪いと感じることはありませんか。
胃は体調やストレスの影響を受けやすい、とてもデリケートな臓器です。胃の不快な症状の原因としては、胃の運動機能が低下して起こるタイプ(FD)と、ピロリ菌やストレス、消炎鎮痛剤などの薬剤により、胃酸と、自分の胃を胃酸から守る防御機能とのバランスがくずれて、胃の粘膜が傷つき起こるタイプが考えられます。
胃には、摂取した食物をためておく「貯留機能」、胃酸を混ぜ合わせてドロドロにする「攪拌・混和機能」、ぜん動・収縮によって十二指腸に送り出す「排出機能」という連続した複雑な運動機能があります。始めにしっかり「貯留」するためには、胃が十分にリラックスして、摂取した食物の量に応じて胃壁を拡げることが大事です。この胃の「リラクゼーション」が障害されると、胃が膨らまず、十分の量が摂れないし、次におこる排出機能も障害され、腹部の膨満感、胃もたれ、食欲不振などの不快な症状を引き起こすのです。
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